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Step1: 培地形成

繭から生糸や真綿を生産すると、中の蚕蛹が残ります。この副産物としての蚕蛹は過去においては醤油や味噌の原料として使われることもあり、現在でも佃煮となったり、あるいは養殖魚の餌として利用されています。

生糸や真綿を取る生繭は、蚕が羽化しないように最初に熱風乾燥によって殺されてしまうために、津和野式冬虫夏草の原料にはなりません。かわりに、乾燥あるいは凍結状態で保存された蚕蛹は、培地培養の原料として利用されています。

乾燥蛹の場合は最初に、蚕蛹を粉砕し、水のみを加えて培地を形成します。これを、高温高圧で滅菌した後に、冬虫夏草菌を植菌します。一方、凍結状態の蚕蛹は適切に解凍しつつそのままの姿で植菌します。

植菌された培地は温湿度を管理された部屋に保管されます。

>Step2: 菌糸の成長へ

 

  • 蚕蛹を粉砕して培地にします
  • 培地に菌を植菌します
  • 効率よく大量に培養できるのが特徴です