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沿革

島根県の西端に位置する旧日原町(現津和野町)は、昭和40年代には県内最大を誇る生糸生産の土地でした。しかし、輸入絹糸による取引低下、シルク需要の低下などから、蚕糸業は低迷していきました。人工飼料育による通年養蚕とそれに伴う絹糸の効率的、かつ、大量生産を目指すも、計画は行き詰まりをみせました。

そんな折に持ち上がったのが、蚕蛹を利用した冬虫夏草培養の研究でした。しかし、2005年の市町村合併、いわゆる「平成の大合併」をもって、紆余曲折ありつつも継続された研究は中止されることになりました。その折、町内外の有志らの出資によって設立されたのが、株式会社にちはら総合研究所です。

1990年8月 産学官連携による日原町蚕人工飼料育研究会が発足
1992年10月 日原町蚕無菌生産研究センター竣工
1995年4月 人工培養冬虫夏草の生産研究開始
1995年9月 蚕の飼育方法を日原町として特許出願(特許第3657326号)
1996年5月 冬虫夏草の人工培養方法を日原町として特許出願(特許第3593429号)
1997年5月 冬虫夏草の人工培養方法を中国に特許出願
2005年4月 株式会社にちはら総合研究所を設立
2005年9月 日原町と津和野町が合併により、津和野町へ
2007年12月 東京オフィス開設
2008年1月 津和野式冬虫夏草のブランド化方針を定め、原料供給を主事業へ
2013年4月 海外進出計画として、台湾と香港への進出を決定
  • 石西社による繰糸風景
  • 旧日原時代の養蚕
  • 1990年から始まった無菌全齢人工飼料育