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冬虫夏草の種類

乾物や、生薬原料として、あるいは健康食品の原料として幅広く利用されている冬虫夏草は、その冬虫夏草がどのように成長したかによって、いくつかの種類に分類することができます。

天然の冬虫夏草

コウモリガの幼虫に寄生する、コルディセプス・シネンシスというキノコで、チベットなどが原産地です。中医学の文化圏、台湾や中国などでは、この天然の冬虫夏草のみを「冬蟲夏草」と呼び、その他の培養品については「蟲草」と呼ぶことがあります。(本サイトでは呼称の区別はせず、全て「冬虫夏草」と表現しています)

津和野式冬虫夏草

天然の冬虫夏草は、昆虫が生きている間に菌が感染します。この感染プロセスに着目し、生きた蚕の蛹に菌を感染させて冬虫夏草を培養する方法を、島根県・津和野町が特許取得しています。津和野町から特許使用のライセンスを受けた、にちはら総合研究所はこの手法による冬虫夏草を、「津和野式冬虫夏草」ブランドとして培養しています。

培地培養

マイタケやエリンギなどがキノコ工場で培養されるのと同様に、人工培地によって培養される冬虫夏草です。人工培地には玄米酵母やビール酵母などが用いられます。にちはら総合研究所の培地培養は、冷凍保存あるいは乾燥保存された蚕の蛹が培地として用いられ、昆虫由来たんぱく質で成長した冬虫夏草を提供しています。

タンク培養

液体培地を用いて冬虫夏草菌を増殖させる培養方法です。安価で大量に生産できますが、にちはら総合研究所では、昆虫に寄生し、昆虫由来たんぱく質で成長し、子実体が発生する、というプロセスを重要視しており、タンク培養の冬虫夏草は取り扱っていません。

  • 成長の違いによる冬虫夏草の区別
  • 津和野式冬虫夏草
  • 培地培養の生産現場