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津和野養蚕・冬虫夏草連絡会を開催

[ ] 2014年02月28日
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京都工芸繊維大学から一田准教授を招聘

島根発(2014年2月28日)、2014年2月27日に津和野町本庁舎(日原)にて、第1回の津和野養蚕・冬虫夏草連絡会が開催されました。

津和野養蚕・冬虫夏草連絡会は昨年11月に津和野町内に設立された組織で、養蚕、冬虫夏草に関する新技術の研究開発、データ蓄積およびそれらの活用を通して我が国の養蚕業に貢献することを目的としています。発足時メンバーは津和野町商工観光課、農林課、株式会社にちはら総合研究所(本社:島根県津和野町)の三者で、会長は下森博之津和野町町長。

小石丸全齢人工飼料育に着手

会では特別技術指導員として、京都工芸繊維大学の一田昌利准教授を招聘、養蚕を中心に町内での関連事業全般に関して技術指導を実施するほか、小石丸の全齢人工飼料育の事業化に取り組む方針です。

小石丸は日本固有の蚕品種で、紅葉山御養蚕所にて皇后陛下が御養蚕なされる蚕としても知られています。この小石丸を全齢(孵化から繭になるまでの全期間)人工飼料で飼育できる系統を一田准教授の指導もとで量産する計画が、全齢人工飼料育です。にちはら総合研究所は岩手大学との共同研究にて、小石丸の蚕蛹で培養された冬虫夏草が、一般品種の蚕蛹から培養されたものに比べて、癌細胞の増殖抑制、免疫賦活の面で高い効果を有することをインビトロ(試験管内実験)で確認しています。また小石丸x冬虫夏草の培養については岩手大学と津和野町の共同出願によって特許権も取得済みで、新たな産業振興として期待されています。

  • 左から、一田准教授、下森町長、大庭商工観光課長
  • 連絡会協議
  • 現場での実務指導