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BIO TAIWAN 2013 に津和野式冬虫夏草が初出展

[ ] 2013年07月23日
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天然の冬虫夏草の稀少化の影響と、特徴的な培養方法で高い注目度
東京発(2013年7月23日)、株式会社にちはら総合研究所(本社:島根県津和野町)は、2013年7月18日から21日までの4日間、台北市南港展覧館(Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall)で開催された、BIO TAIWAN 2013に出展いたしました。
同社は津和野町が特許権を保有する、生きた母体に菌を感染させて冬虫夏草を培養する手法による冬虫夏草(通称:津和野式冬虫夏草)を日本国内市場向けに漢方薬局や健康食品メーカーに原料として供給して参りましたが、今後は海外の市場へも原料を供給するべく、今回の出展に踏み切りました。
にちはら総合研究所の営業を統括する、東京支社長の佐伯潤は「台湾は冬虫夏草の一般認知も高く、また国民の多くが親日であり、海外進出の第一歩としては適切な市場と考えている。一方で、中国が天然の冬虫夏草の輸出を厳しくコントロールしている現状から、津和野式冬虫夏草は市場のニーズに合致できる商材となりうると考えている」と述べています。
台湾では、タンク培養品と推定される原料を用いた冬虫夏草サプリメントがコンビニエンスストアで販売され、菌糸体培養品を用いた冬虫夏草サプリメントは薬局やデパート地下売場などで目にする機会が多く、冬虫夏草自体の認知度は高いものの、津和野式冬虫夏草に類する人工的な培養方法は珍しく、多くのサプリメント市場関係者の関心を呼んでいました。
台湾にも日本の特保認定に類似した認定が存在するほか、漢方とサプリメントの住み分けにもいくつかのルールが存在すると見られ、「最終製品を売り込むのではなく、あくまで原料を供給するというスタンス。法令に準拠した製品作りは台湾企業に任せるべき(佐伯潤東京支社長)」として、今後は台湾におけるパートナー企業の開拓が課題となってくる模様です。
台湾のほか、香港、インド、カナダといった国々からの訪問客の間でも、冬虫夏草の関心度は高く、その一方で中国から輸出される天然物、培養品、双方に関する異物混入などの不安感は根強く存在することから、安心安全の冬虫夏草素材として、津和野式冬虫夏草の関心度は今後高まるものと、にちはら総合研究所は今後も継続的に海外市場への情報発信を行ってまいります。
津和野式冬虫夏草は、津和野町が保有する特許権に基づいて培養されている冬虫夏草で、その売上げの一部は特許使用料として津和野町の知財収益となっております。2012年度の特許使用料は約60万円、2013年度は300万円程度を見込んでいます。
今回の展示会出展を皮切りに海外市場への進出も進めていき、中山間地域における内発型産業による自治体の知財収益モデルが、国際貿易によって更に拡大されるべく尽力してまいります。