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津和野式冬虫夏草の収穫が本格化

[ ] 2014年08月23日

2014年8月23日、津和野町発、2014年春蚕期の蚕蛹を使用した津和野式冬虫夏草の収穫が本格化しています。

冬虫夏草は寄生した昆虫の養分をもとに成長し、子実体(茸の部分)が最大限に伸びたところで胞子を放出し、その後は枯れてしまいます。収穫時期になると数百ある培養ケースのひとつひとつを研究員が毎日確認し、胞子の放出の兆候が見られるものから培養ケース単位で収穫をしていきます。

収穫された津和野式冬虫夏草は箙(えびら:大型のトレイ)に広げられ、乾燥機で乾燥します。乾燥した状態の津和野式冬虫夏草はそのままのものを「乾燥原体」と呼び、漢方薬局や飲食店などに出荷されます。大部分の乾燥原体はその後製薬会社に運ばれ粉砕され、「滅菌粉末」としてサプリメントなどの原料となります。

蚕が繭を作ってからおよそ2ヵ月後に行われる津和野式冬虫夏草の収穫はこれから養蚕の蚕期ペースにあわせて年末まで断続的に続けられます。