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富岡産初秋蚕期の荷受が始まりました。

[ ] 2014年08月16日

2014年8月16日東京発、2014年の富岡産初秋蚕期の荷受が始まりました。初秋蚕期は真夏の暑い時期の養蚕となり、蚕は暑さに弱いために飼育が困難とされています。富岡市でも今年は1軒の養蚕農家が取り組むのみとなりました。

今年の初秋蚕期の養蚕については、群馬県立蚕糸技術センターとにちはら総合研究所の共同研究の一環として、暑さに強く、津和野式冬虫夏草の培養に適した蚕品種の特定というテーマのもとに養蚕が行われ、養蚕農家1軒で、「錦秋鐘和(きんしゅうしょうわ)」という一般交雑種と、「新青白(しんせいはく)」という群馬オリジナル蚕品種の2蚕品種が飼育されました。新青白のほうが錦秋鐘和よりも成長が早く、8月18日の荷受予定より2日ほど先行しての荷受となりました。

今回参加の養蚕農家は富岡市内の養蚕農家の組合長を務める篤農家で、養蚕の歩留り要因となる死籠り(しにごもり)や蚕病発生による内部汚染繭も極端に少なく、「我が国の高い養蚕能力を体現した仕上り(佐伯潤代表取締役)」と言える出来栄えとなっています。

続く8月18日には錦秋鐘和の荷受があり、この2蚕品種の比較により、夏場の養蚕から津和野式冬虫夏草の培養へとつながる確固たる道筋を得る端緒がつかめるものと期待が寄せられます。