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創業9周年を迎えました。

[ ] 2014年04月22日

2014年4月22日、株式会社にちはら総合研究所は創業9周年目を迎えました。1990年からの旧日原町時代の養蚕研究にはじまり、冬虫夏草の培養特許を出願した1996年を経て現在につながる津和野町の冬虫夏草を軸とした養蚕業。2005年の市町村合併以降、事業を民間継承した当社も本年で9周年、10年目を歩みだすこととなりました。

この9年間の間に、微々たるところながら事業も拡大し、現在では社員数は11名、繁忙期のパート人員も含めれば総勢30名を超える所帯となり、本年は生繭の取扱量も5tを超える規模となりました。また、進出先の市場として国内のみならず、台湾、香港といった海外も視野に入ってくるようになりました。こうした当社の現在の在りようは日々の活動の積み上げの結果であり、そのひとつひとつの成果は津和野町内外、国内外の関係者の皆さまの御支援なしには語ることができません。心より感謝申し上げます。

ベンチャー企業の継続性を計る一つの尺度が10年だなどとよく聞きますが、本日からの一年間はまさにその10年を振り返り、また、次なる10年につなげるための重要な一年間であると認識し、今一度襟元を正して社員一同、業務に慢心していく所存です。

我が国の養蚕業は、従事者平均年齢が70代を越え、国内養蚕農家件数も500を切るばかりとなり、まさに風前の灯といった状況です。しかしながら、幕末から昭和初期までの我が国の産業を支えた養蚕には未だ世界に誇れる技術、知恵が多く残されています。この先達の残した財産を遺物とすることなく、次代への財産として紡いでいくべく、これからも私達は養蚕創新の精神で養蚕業に取り組んでまいる所存です。どうか引き続き、変わらぬご支援、ご指導、ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。