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小石丸虫草の培養に成功

[ ] 2014年04月08日

先月、京都府宇治市の志津川福祉の園から提供された小石丸の蚕蛹から小石丸虫草が成長しました。

小石丸虫草は、日本の固有種の蚕である小石丸から培養した津和野式冬虫夏草です。小石丸は、皇后陛下が紅葉山御養蚕所で御養蚕される蚕品種としても知られています。一般的に養蚕農家が扱う「錦秋鐘和」「ぐんま200」などの一般交雑種、いわゆる家蚕よりも体格が二周りほど小さく、そのために飼育中の病死リスクが高く、飼育が困難とされている蚕品種です。

この小石丸をホストに用いて培養した冬虫夏草の特徴については、2007年4月に開催された、日本蚕糸学会第77回大会において、岩手大学と当社による共同研究成果として発表されています。当該共同研究では、小石丸をホストに用いて培養した冬虫夏草(小石丸虫草)は、一般交雑種の蚕をホストに用いて培養した冬虫夏草に比較して、癌細胞増殖抑制効果や免疫賦活効果において優れた作用を持つことがインビトロの実験により確認されています。

当社では今後、製品化に向けて量産体制の整備を進めていきます。